副業WEBライターで月収10万円を達成する方法
WEBライターとしてもらえる報酬の目安については、以下の記事で解説しました。
今回は、ひとつの目安として「月10万円」を確保するために、どのくらいWEBライターとして働かなければいけないのか、シミュレーションしてみます。
- 月10万円が持つ意味合い
- WEBライターの仕事に当てられる時間はどのくらい?
- フル稼働で7時間半はあくまでも机上の計算
- 原稿執筆に当てられるのは、最大でも75時間/月
- 文字単価0.67円×平日7.5時間稼働で月収10万円達成
- 1文字0.5円で月収10万円はかなり難易度が高い試み
月10万円が持つ意味合い
月収10万円ということは、年収120万円となります。厚生労働省の最新データによると、大学初任給は20万6,700円。月収10万円は、その半分です。一人暮らしはちょっと難しい数字ですね。
厚生年金の第三号被保険者になっている主婦・主夫の場合、年収130万円以上になると、扶養から外れて自分で国民年金に入らなければなりません。
厚生年金の保険帳は、半分を企業が出してくれますが、国民年金の保険料は全額自己負担。つまり、第三号被保険者でいながら、収入を得る場合には、年収130万円以上にならない、月収10万円程度がひとつの目安になります。中途半端に130万円を超えるくらいなら、120万円程度に押さえたほうが手取りは多くなるということです。
WEBライターの仕事に当てられる時間はどのくらい?
WEBライターとしての仕事の単価は人それぞれに差がありますが、1日で使える時間は、だれもが同じ24時間です。まず、稼働できる時間がどのくらいあるのかを考えてみましょう。
朝7時に起きて家族の食事の準備。家族を会社や学校に送り出して、朝食の片付けをしたら9時。子どもが学校から帰ってくるのが15時、昼食の準備と昼食、片付けと休憩を1時間半とすると、昼間に使える時間は4時間半です。
夕食の準備と片付け、洗濯、掃除、買い物などを済ませた20時から、就寝する23時までの3時間も入れましょう。昼と夜、合わせて最大で7時間半稼働できる計算になります。
フル稼働で7時間半はあくまでも机上の計算
実際にこれだけの時間稼働できるかというと、難しいかもしれません。そもそも7時間半というのは、フルタイムで働いている人とほぼ同じの時間です。さらに、テレビを見たり散歩をしたり本を読んだりという時間は一切ありません。
また、3時間まとめて時間を確保することも、結構難易度が高いですよね。自宅にいるとあれやこれや対応しなければならないことがあって、自分の都合で物事が進むとは限りません。スキマ時間を効率的に使って、かつ使える時間をすべて仕事に当てた結果が7時間半です。
ただ今回はあくまでもシミュレーション。取り急ぎ、週休2日、月20日稼働、1日あたり最大7時間半、という前提で計算を進めます。
原稿執筆に当てられるのは、最大でも75時間/月
一ヶ月の稼働日を20日とすると、7時間半×20日=150時間。ただ、このうちライティングに使える時間は、半分以下です。なぜかというと、リサーチと構成案の作成が必要だから。発注主からテーマと構成案、参考サイトのURLが提供されることもありますが、実際にその資料だけでいきなりライティングに入れることはありません。
一通り資料に目を通して、構成案を頭の中で作り、一旦概要をざっくりアウトプットしてみて、これで大丈夫だというところまで調整して、はじめてライティングに取りかかれるのです。
150時間のうち半分の75時間がリサーチ&構成だとすると、残りの75時間が原稿執筆に使える時間です。
1時間あたり書ける文字数は、ひとそれぞれですが、単純にタイピングスピードが速いほど文字数は多くなります。ちなみに私がクラウドワークスで実際に原稿を書いてみたときには、2000字の原稿を仕上げるのに約1時間かかりました。
文字単価0.67円×平日7.5時間稼働で月収10万円達成
75時間×2000字=15万文字。
10万円稼ぐには、10万円÷15万字=0.666666、つまり1文字あたりの原稿料が0.67円以上で達成できる計算です。
以下は、月収10万円を達成する、時間と文字あたり原稿料単価のグラフも作ってみました。
文字単価2.5円の仕事なら、稼働時間が月に40時間で月収10万円達成。
文字単価1.25円なら、平日1日4時間、月間80時間稼働が必要(平日2時間×5日、休日は5時間×2日でも月間80時間は達成可能です)。
ただし、上のグラフは、2000字の原稿に1時間リサーチ&構成、1時間執筆で合計1時間かかることを前提にしたもの。得意分野でリサーチが効率的にできるなら、同じ文字単価なら稼働時間が少なくても10万円は達成可能です。
1文字0.5円で月収10万円はかなり難易度が高い試み
逆に、1文字0.5円の仕事がメインなら、月間稼働時間200時間確保しないと月収10万円は達成できないということになります。月間稼働時間200時間は、フルタイムのサラリーマンなら、1日10時間(8時間+残業2時間)×20日となります。文字単価0.5円で月収10万円を達成するなら、フルタイムで会社勤めをしたほうが全然楽、ということになりますね。
もちろん、WEBライターには、自分の好きな時間で作業ができて、かつ毎日出勤する必要もない、都合があって仕事ができない日があっても誰にも咎められない、という利点があります。複業として自分の得意分野を活かせるなら、効率的に収入を得られる手段であることは間違いありません。
自分がWEBライターとしての仕事にどれくらい時間を割くことができるのか、月収10万円を達成するならどういった条件なのか、一度計算してみてはいかがでしょうか。