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WEBライターが受注前に確認したい5W2Hとは

WEBライターの仕事は、発注者(クライアント)や読者(カスタマー)の顔が見えないことが多い仕事です。

今回は、あとでトラブルにならないよう、仕事を引き受けるために確認しておきたいポイントを解説します。

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WEBライターとして仕事を引き受ける前に最低限確認しておきたいことは、以下の7つです。

  1. WHERE(掲載される媒体はどこか)

  2. WHY( 記事を作る理由、つまり記事を通じて伝えたいことは何か)

  3. WHO(想定読者層は誰か)

  4. WHAT(どんな原稿を書くのか)

  5. WHEN(納期、原稿料支払日はいつか)

  6. HOW(納品形態はどのようにするか)

  7. HOW MUCH(原稿料はいくらか)

順に解説して行きましょう。

WHERE(掲載される媒体はどこか)

当然ですが、自分が書いた原稿がどんな媒体に載るのか、知っておきたいですよね。「オウンドメディアのブログ記事」だったり「企業の商品紹介のパンフレット」だったり、最近では「アフィリエイトブログの記事」をクラウドソーシングで発注している例もよく見かけます。

どのような媒体で使われるかは、以下の「WHAT」(どんな原稿を書くのか)、「WHO](想定読者層は誰か)にも影響してきます。

WHO(想定読者層は誰か)

読者(ユーザー、カスタマー)がはっきりしていないと、記事の焦点がボケてしまいます。高齢者向けと大学生向けの記事では、同じ文章でも意味のとり方が変わってきます(たとえば「人生は長いのですから」と書いたときの受け取り方など)。

「誰が」読むのかの確認は必ず必要です。専門家向けの記事なら、専門用語を説明なしに使っても問題ありませんが、一般の主婦・主夫向けの記事ならていねいな解説が必要です。女性向けと男性向けでも違ってくるはずです。

クライアントによっては、明確なペルソナ(想定カスタマーの例)を設けていることもあります。一般的に、読者層が具体的になるほど、前提条件の説明を省くことができるので、共感を得る記事が書きやすくなります。

WHY( 記事を作る理由、つまり記事を通じて伝えたいことは何か)

発注者(クライアント)にはその記事を作りたい理由、伝えたいことがあるはずです。「面白い記事でPVを集めたい」だったり、「新製品の詳細をなるべく多くの人に知ってほしい」だったり、「学習教材を買いそうな人の背中を押してほしい」だったり。つまるところその記事のテーマですね。テーマが決まっていなければ、原稿は書けません。「何でもいいです!」という発注がないとはいえませんが、個人的な経験からすると、そういう発注は納品後に「やっぱりこうしてください」的なリテイクが入りやすいように思います。

WHAT(どんな原稿を書くのか)

WHATは、簡単に言うと原稿の体裁と用字用語の決まりです。まず確認したいのは「ですます調」なのか、「だ・である調」なのか、ですね。この内容は読者層にも影響されます。受験生なのか、子どもなのか、主婦なのかビジネスマンなのか、特定の分野の専門家なのか、趣味の分野なのかといった具合です。

用字用語は、たとえば漢字で書くか、ひらがなで書くか(閉じ開き)のルールであったり、数字の半角・全角の使い分けだったりします。

雑誌や新聞などが母体になっているメディアなら、共同通信社が発行する記者ハンドブックに表記を準拠していることが多いと思います。かな漢字変換ATOKを使っているなら、共同通信社の記者ハンドブックの辞書ファイルを購入してもいいでしょう。間違った表記をした場合に指摘してくれます。

WHEN(納期、原稿料支払日はいつか)

仕事には納期がつきものです。いつまでに原稿を納品すればいいのかは必ず確認しなければいけません。「10日に」は前日までに納品すればいいのか、その日23時59分までOKなのか、前日だとしたら営業時間内なのか、前日は営業日単位で数えるのか、といった具合に詳細まで確認するようにしましょう。

できれば日付だけでなく、何日の何時、というように日時単位で把握しておいたほうが、あとになってトラブルになりにくい傾向があります。 そして、原稿料の支払いタイミングもあらかじめ確認しておきましょう。可能であれば、「請求書は必要なのか」「必要ならいつまでに誰あてに送ればいいのか」というような、支払いに至るまでのフローも確認しておくと良いでしょう。

HOW(納品形態はどのようにするか)

納品形態は、WordPressなどCMSへの直接入稿や、Wordファイルの添付、Googleドキュメントのリンクを共有するなどの方法があります。納品後に「ファイルが開きません」「文字化けしています」「リンクが切れています」などの小さなトラブルに悩まされないよう、事前に確認しておきましょう。

HOW MUCH(原稿料はいくらか)

最後は原稿料です。単価はいくらなのか、計算方法はどうするのか、(所得税をあらかじめ原稿料から差し引く)源泉徴収されるのかされないのか、請求書は必要なのか、締め日はいつなのか、今回の場合の振込金額はいくらになるのかまで確認できたらバッチリです。初めて取引するときに丁寧に説明してくれるなら、気が利く発注者(クライアント)だと思ってください。なかにはこちらから聞かないと答えてくれない発注者もいます。

原稿料は仕事の対価として当然受け取るべきものです。不明の点があれば迷わず質問するようにしましょう。